2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

嘘を吐けない風俗。私、裸。

会社の知り合いのウンサンっていう狂人が居て、何かっていうと、自分の実情を棚にあげて、他人様を侮蔑しカラカラと嗤う悪癖を持つ初老男の何が哀しくて、彼の主宰したホームパーティーなんぞに出掛けなくてはならないのか、という疑念を拭い切れないまま、…

破裂する構造

いつも自分に呪いがかかっているのではないか、と疑って生活している。幼い頃に引き倒した地蔵の数は数千体。見知らぬ土地に無断で埋めた破魔矢が二百数本。落書きした右翼の街宣車は三台。落ち葉焚きの中の不味そうな薩摩芋に小便をかけてやった蛮行は四回…

白い惨劇

ひと夏を一緒に過ごすにはもってこいの女だと最初は思ってた。でもそりゃあ勘違いだった。私は女のじめっとした手を握るともうこれはイケナイと考えてしまう。汗と化粧品の香りにケミカルショックが起きて蕎麦粉アレルギーの軟弱児みたいに顔を真っ赤にさせ…

すべてが曖昧かつ醜悪な終末思想

一度なら過失で済む。なんでもそうだ。それはきっとなんにでも当て嵌めて考えていい。しかし二回目なら話は別だ。これはもう病というものだろう。私はたまにこういう病に冒されてしまう。狂気という、一見アリガチな白昼夢を演じることにかけては、銀メダル…

セックスとウンコとまぼろし

本当に女性経験の多い男ってのがどういう物か。それを君は想像してみたことがあるだろうか。世間に溢れかえっている、虚構のドンファン連どもの醸し出している胡散臭さは観ていて痛ましいような射殺してやりたくなるような類の哀愁を強制的に連想させるわけ…

グッド・ナイト・デッド・ラジオ

この街は汚い。汚泥に塗れている。この町は嫌だ。 同じ事が繰り返させられている。 嘔吐。嘔吐。嘔吐。町を歩けば何処も彼処も歩く場所さえ見つからない。 俺は勇気を振り絞りコーヒーショップで見初めた二十代後半の尻の肉のこってりしたのに話しかけようや…

海洋調査みたくに

空き缶に詰まった「何か得体の知らぬドロドロした物」を流木から抜き取った枝でツンツクしていたら、女が浮き輪を持って後ろに立っていた。眼を瞑ってみる。そして女が他人だと、初めて観る人間だと、心の中で像を結んで、コンニチハと言ってみる。随分派手…

洗脳旅行あらまし

まだ異常気象異常気象と世間のオジサンオバサンが口を酸っぱくして言い触らす世の中では辛うじてなかった頃。私は高校生になったばかりで、おさげ髪をした実に利口そうな女学生だったわけだが、おっと男子学生だったわけだが。つまりそういうことだ。性欲を…

滅亡旅日記

どっちに煎ったって同じさ。とばかりに、鶴見線なんかに乗っちゃうと嫌な目に遭うものだ。これも又旅行さ。珈琲豆がユラユラしてる。と三分間念じたが、実は、その、豆は人頭だったりするわけで(言っちゃった)。川嵜駅から出てる美しい美しい鶴見線を乗っ…