2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ポウラ

底の抜けたような 深緑の夜の野原を 脳病の奔馬が駆けています 酒瓶を手に歩けば 死体のような顔色をした 雑多色のべべを着た少女が 毒瓶を持って橋の上に佇みます 縄跳びに混ざった白痴が うまく飛び越えることができぬように わたしの心も沈んだまま浮上で…

hello MEGITUNE

芝子 愛とはなにですか? 私「愛ですか。これは難しく広範にして曖昧模糊としている主題ですね。×××殿下は雅子をもらい受ける前段階において僕ちゃんは雅子を守ると宣言されましたが、それは結局は今もって果たされていません。雅子をまず何から守るつもりだ…

殺戮の旅オボンの憂鬱

空爆が起きた錯覚を楽しむことができるので夏夜の花火大会は好きである。花火の音が炸裂する度に、巡航ミサイルが我が町のカブールであるとかウェルカムトゥサラエボであるとか世界の首都グローズヌイに堕ちたと感じ、脂汗が額に浮かぶのは御愛嬌。世界人類…

乾いた達磨は林檎飴の味

若い人たちに混じり、富士ロックに行って、大麻を吸うフリをし、ゴミを拾うフリをし、焼き鳥をくすねる真似をし、まあとにかく角瓶とか焼酎とか梅酒をやたらとソーダ割りでガッパガッパ飲んだ記憶が大脳の奥で三つ指をついてかしずいているのです。陽に焼け…