コンバンハ。涼しいですね。松茸ごはんとかもう食べましたか？ぼくは生鮭の切り身をフライパンでソテーにして食べました。日清製粉から揚げ粉をまぶして大目のオリーブオイルで焼きました。ブロッコリーを茹でたのを皿の端に載せて見た目も良かったし、味も…

君と一緒に居ると「無意味」なことが無意味になる。総てが薔薇色に輝き始めて生命を音楽に乗せて歌い僕の泥だらけでおまけにコケの生えた背中を愛撫してくれる。クレイジーな町には馬糞が落ちている。そしてそれを薄気味悪い蜥蜴どもが喰ってやがるんだ。君…

こっそりやらせてくれないか「女」を売っている職業婦人さん おれが物狂いに成る前に悪魔を吸い出してくれ なあお嬢さん、おれは正気に戻らないといけないんだよ 深い森に戻らなくちゃならないのさ 血だらけの昇降機が本日一杯目の紅茶を載せてせり上がって…

普天間基地は移動するべきだ。八ツ場ダムを早急に作り、地底湖に米軍基地を作る。それで地球に危機が訪れるとダンダバダバダバというミュージックが流れて、ダム湖が割れて、輸送ヘリとかがジャーンって出てきて、それをカメラ小僧（４８）が写真に撮って額…

川の向こう側の都市に行くと、大きなレクリエーション施設がある。廃墟になればさぞ小気味良いに違いない無骨なその施設はカラオケとボーリングとダーツと諸々の肉弾スポーツが楽しむことができる作りで無いのは布団が回転する式の休憩所だけという素晴らし…

月がいつもの五倍も大きく見える夜だった。五倍も大きい上に真っ赤な月がおれを笑っているようでチャックがぶっ壊れた変態理数系教師みたいな顔をして歩いていたらアメリカ海軍の兵隊さんがおいでおいでをしているのが見えた。まずいことになりそうな予感が…

男だとか。女だとか。どうでもいいんだよ、と熱弁をふるうお父さんは烏龍ハイを飲み過ぎだった。ランドセルを背負ったままでタンタンメンを喰らう小学生の息子には山に登るならトップを目指せと何度も言っていた。分かるか？天辺ということだぞ、とお父さん…

わるいもの見たと思うて 立ち帰る 彼女の室の むしられた蝶 龍造寺直樹（夢野久作）の猟奇歌の一歌である。わるいもの、を平仮名にしてあるところが心憎い。わるいもの、と、むしられた、が対比をなしている。たったこれだけの歌で一つの小説、まあ伊坂幸太…