2009-01-01から1年間の記事一覧

花夜のガストルダム

赤富士テレビの東中野アナウンサーが医者と結婚するのはいいとして。その医者と一緒に居ると素の自分でいられるという発言が気に喰わない自分が気に召さない。おれも来年は三十も半ばだ。それなのに、小娘が喋くる鳥のサエズリ節にいちいち腹を立てて庖丁を…

まろびいでていて候

いまどき狂犬病予防注射などしない家などありわせぬだろうが別に下着泥棒を働いたわけでもありゃせんのにも関わらず随分とコケテッシュな犬種族の野郎に咬まれてしまった、あ、という間はあったんだ。飼い主は獰猛すいませんなんて平に謝ればどうとでもなる…

殺風系統5号線私信

今さっき戦力外通告の野球選手のドキュメンタリープログラム。つまりあれを観ました。そうです、この時期の風物詩となったあれです。四人の選手のうち、三人までロッテがらみとあっては最早あの番組もやらせなのかと案じ始めてはおりますものの矢張りそこは…

消し滓でできた頭

潰れて死んだマチルダ中尉 朝目覚めてから夜眠るまで常に『素手でいかに効率良く人を殺せるか』を考え続けている ――カール・ゴッチ 一回り年長の腹違いの兄の子が来年大学二回生になる。僕は血縁意識というものが大層薄いので、久しぶりに電話の向こう側で喋…

Daddy’s gone (邦訳)

父さんが勤めに出ました 父さんは今日も微々たる 賃金を稼ぐために働きに出たんです 悲惨なぐらい僅かばかりの金です クリスマスケーキを焼いて下さい ケーキには飾りつけを忘れないで下さい 狗に喰われないぐらいに高い位置へ ケーキを仕舞って置かなきゃな…

宇宙日本宇和島(ジャミングその2)

先月。G県の奥地まででばってきた。旅行であります。銭があればもっと素敵な場所。例えば、宇和島の蜜柑畑の斜面とか眺めに行きたいのですが。そんな場所に行くためには月に二十万に届くか届かないかの収入では節約生活をする他はない計算になります。が、し…

滅びるというのは飲み込まれた証拠だ(狂句)

紅い棒切れふるうて水色のシーツ濡れたゲバラ革命ののち膣大破 小僧は大好きな少女が店子をしているという佃煮ショップに通いも通いつめたり。僕はじんせいの先輩だから助言する。そんなにあの娘の気が引きたいというのならば彼女の目の前で焼身自殺でもして…

トミー・リー・ルネッサンス

阿部知代は阿部定を意識しているのではないだろうか。シグナルが鳴る。頭の中だけで鳴っている。人様にだけは迷惑をかけるような「死に様」だけはするな、と実母が実父に別れ際に言っていたのを思い出した。人様というのはあれだ、他人様ってことだろうけど…

ニューシャボン通りのライスカレーのうまい喫茶店

カレーライスは得意料理のひとつであるのだが、前回といい今回といい立て続けに失敗作を作ってしまい多少気落ちしている。セックスが月並みだと言われるのは別にショックではないが、カレーが不味いと言われれば凹む。自分はカレーに関してだけは真摯に取り…

荒廃する狂句

お母さん 鱈子みたいなセクシーな 唇の女とやりました 正月も帰ります お金やっぱりください どうしても好きな、諦め切れない女がある。性交渉に及ぶのさえためらわれ。メールを打つ手さえ震え。熱い胸の鼓動のせいで河原の小石さえ積むこともできぬ。彼女は…

ジャミング

マラルメとヴィリエ・ド・リラダンの書簡集みたいな本が古書店にあって、それが結構な値段がするので買えないでいる毎日を過ごしていたら頭の中の妖精が「お世話になりました。来世に伊勢神宮で逢おう」という書置きを残して出て行ってしまった。妖精も天狗…

Pig (邦訳)

聴かせておくれ 偉大なる子守唄を 強烈なテーマを含んだ 素晴らしい歌唱だ (そのしおらしい負け犬みたいな遠吠えを 歌であると仮定して) いますぐに生まれ変われるなら。 それが邪悪な存在そのものであって欲しいのです。 超合金の肉体を欲しいのです。 私…

パジャマ de 河原

風呂が好き。綺麗になるのはいいよね。熱い湯に浸かって昔のこととか思い出しては大きな声で「あっ」となって水面を平手で叩くの。身体を清めて風呂上りに酒を飲む習慣がついちゃって。タオルを肩にかけたままで梅酒をソーダで割って一気に呷れば大勝利。鏡…

性衝動中毒せからしか

汚れた大人になったと思わないか?君自身のことだ。社会の窓を開きっぱなしにしながら図書館で女の身体の仕組みとか一所懸命に勉学していたあの頃の君は一体どこに行ったのか。マラルメの高説によれば、社会は一冊の本に至るためにあるという。楳図かずおが…

some sweet day (邦訳)

噫、僕の可愛いベイビー雛菊 アナタは僕の子守歌 日が昇れば 吸い葛と月光は色褪せて僕の色情が萎んでしまう 噫、彼女は漆黒の星 彼女は僕の背骨に情熱を注ぎこんでくれる 彼女の磁力は僕という生命を吸い寄せて 至上の愛をさえ手に入れることもできたのです…

エイリアン「ブラッド」フェイス

歩いていたら例の崩れかけの某アパルトマンの門から野良犬が出てきた。平成の御世も二十と一年。首都の中心で野良犬風情と邂逅するような案件が浮上するとは思わなかったので、肝を舐めたような気分になった。最後に野良犬を見たのは千葉県は市原市の不法投…

扉を開ければいつも顔がある

大体分かりました。想像がつきました。合点がゆきました。何も考えずに蛇を踏み倒し山道を愛車で走行していたら素敵な山村があって蕩児であった僕はその慎ましやかな静寂に胸を打たれたりしてみつつ、猫町は本当に実在しているんだ、不思議なことなど何もな…

花坂爺さんの酷い夢

ハナサカじじいとかいう童話があったよな、とふと仕事中に考えていて、枯れ木に花を咲かせるという行為について少し不安を感じた。枯れ木は枯れるべき環境にあったから枯れて然るべくして枯れていったわけでそれを無理矢理に咲けと不思議な灰を投げつけると…

小田原のウメ子と横浜の野口

身売りをするべきなのはヤクルトであって横浜ではない。ヤクルトファンは薄情だということは神宮観戦しかしない僕には痛いぐらいに分かっている。慎也さんに対してまで罵詈雑言を浴びせかける東京人は、どうせ北関東とか南東北とかから流れてきた流浪の民の…

マイチューホフ様

クラスで面白いと言われる人間がいるとする。道化役をあえて買う、或いは背負わされる人種が確実にいる。先生とクラスメート達の潤滑油であることを求められ、集団虐待における太鼓叩きをさえさせられる彼等をぼくはいつも不思議なものに思ってみてきた。ぼ…

マストアイテム地獄

可愛いらしい子はエステサロンに通いつめることはないのだろうか。可愛い可愛い純情可憐なあのお嬢さんは発狂した飼い猫を多摩川に捨てに行く必要はないのだろうか。下手糞なギターを進歩させようとあの小さな手で弾きながら歌う夜に激しく求め合った記憶は…

K災警報機とDZI治のJ関係

朝からマズイとは思っていたんだ。不動産屋からテルあり。本日。本義。火災警報装置なるハイテクノロジー機械を取り付けたく候。生まれたくなくても生まれてきてしまう。お役所仕事の弊害は巡りくる季節。首切り役人と宦官の蔓延る秋風五丈原。孔明が凄いん…

弟のリリヤン

おれの弟は少し滅茶な奴で、なあ兄貴と出し抜けに言うんです。なあ兄貴、おれアメリカ行く。おれは弟とはそんなに仲が良いわけではないし、弟がアメリカに行こうがウクライナに行こうがぜんぜん構わないんやけども、どんなオチをつけるつもりなのかこの弟さ…

やがていのちに代わるもの

働いてお金を貰って食べ物を食べて消化してウンコを下水道に流しています。大まかに言えばこれぐらいのことしか僕はやってないと断じていいでしょう。仮にトンボが真っ赤な血の色をして飛んでいるとして、それが僕に何の関係性があるのでしょうか。恋を乞う…

Climbing up the Walls (邦訳)

僕は鍵を握っている、 きみが心神喪失状態を起こしている間にも きみの家の地下室で封印されている凶器を 開けることができるよう あなた方は暗い獣性を目撃することになる 灯りが消えていれば尚結構 僕は殺人兵器アイスピック 警報機が作動せぬようにさせて…

Lucky star, Miracle, and Poison flower snow

横たえて考えて、いた。 蟹の脳髄は黒いというよりは深い、緑。 トーストにマーガリンを塗ってくれませんか。 鋼鉄とチタンの身体を横たえたお嬢さん。 砂糖を沢山まぶしたトーストがマーガリンで邪悪に光る。 すぐそばにいて。 何も言わないで。 蟹の脳髄は…

アムぁブルータルメぇン

夜、ポケットハンドしながら町を歩いていたら金木犀が香っていました。朧月と金木犀だけが友達です。僕は孤独なんでしょうか。誰も優しい言葉をかけてくれません。誰にも優しくしません。自業自得なのだというなら、何を自業と定義されるべきでしょうか。昨…

新プロ野球構想

ぼくは今プロ野球に腹を立てている。毎日、嘘の笑顔を作って、給料を貰って、たまに神宮球場に行って野球を観るのがどんどんバカらしくなってきた。ビールを阿呆ほど飲んで、遠くのほうで球を投げては打ってをする方々を観つつ、町のもやもやした風を浴びて…

政治は料亭でしんみりやれや

ぼくは工場がいっぱい立ち並ぶ下町に住んでいる。猫に餌をやる人々と猫に餌を与えないで下さいの人々が共存共栄している地域で、ぼく自身は猫が好きなので、迷うところだが、猫に餌をやらない方がいいという思想を持っている。避妊手術が非人施術に聴こえる…

好きな季節は秋です

コンバンハ。涼しいですね。松茸ごはんとかもう食べましたか?ぼくは生鮭の切り身をフライパンでソテーにして食べました。日清製粉から揚げ粉をまぶして大目のオリーブオイルで焼きました。ブロッコリーを茹でたのを皿の端に載せて見た目も良かったし、味も…