2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ニューシャボン通りのライスカレーのうまい喫茶店

カレーライスは得意料理のひとつであるのだが、前回といい今回といい立て続けに失敗作を作ってしまい多少気落ちしている。セックスが月並みだと言われるのは別にショックではないが、カレーが不味いと言われれば凹む。自分はカレーに関してだけは真摯に取り…

荒廃する狂句

お母さん 鱈子みたいなセクシーな 唇の女とやりました 正月も帰ります お金やっぱりください どうしても好きな、諦め切れない女がある。性交渉に及ぶのさえためらわれ。メールを打つ手さえ震え。熱い胸の鼓動のせいで河原の小石さえ積むこともできぬ。彼女は…

ジャミング

マラルメとヴィリエ・ド・リラダンの書簡集みたいな本が古書店にあって、それが結構な値段がするので買えないでいる毎日を過ごしていたら頭の中の妖精が「お世話になりました。来世に伊勢神宮で逢おう」という書置きを残して出て行ってしまった。妖精も天狗…

Pig (邦訳)

聴かせておくれ 偉大なる子守唄を 強烈なテーマを含んだ 素晴らしい歌唱だ (そのしおらしい負け犬みたいな遠吠えを 歌であると仮定して) いますぐに生まれ変われるなら。 それが邪悪な存在そのものであって欲しいのです。 超合金の肉体を欲しいのです。 私…

パジャマ de 河原

風呂が好き。綺麗になるのはいいよね。熱い湯に浸かって昔のこととか思い出しては大きな声で「あっ」となって水面を平手で叩くの。身体を清めて風呂上りに酒を飲む習慣がついちゃって。タオルを肩にかけたままで梅酒をソーダで割って一気に呷れば大勝利。鏡…

性衝動中毒せからしか

汚れた大人になったと思わないか?君自身のことだ。社会の窓を開きっぱなしにしながら図書館で女の身体の仕組みとか一所懸命に勉学していたあの頃の君は一体どこに行ったのか。マラルメの高説によれば、社会は一冊の本に至るためにあるという。楳図かずおが…

some sweet day (邦訳)

噫、僕の可愛いベイビー雛菊 アナタは僕の子守歌 日が昇れば 吸い葛と月光は色褪せて僕の色情が萎んでしまう 噫、彼女は漆黒の星 彼女は僕の背骨に情熱を注ぎこんでくれる 彼女の磁力は僕という生命を吸い寄せて 至上の愛をさえ手に入れることもできたのです…

エイリアン「ブラッド」フェイス

歩いていたら例の崩れかけの某アパルトマンの門から野良犬が出てきた。平成の御世も二十と一年。首都の中心で野良犬風情と邂逅するような案件が浮上するとは思わなかったので、肝を舐めたような気分になった。最後に野良犬を見たのは千葉県は市原市の不法投…

扉を開ければいつも顔がある

大体分かりました。想像がつきました。合点がゆきました。何も考えずに蛇を踏み倒し山道を愛車で走行していたら素敵な山村があって蕩児であった僕はその慎ましやかな静寂に胸を打たれたりしてみつつ、猫町は本当に実在しているんだ、不思議なことなど何もな…

花坂爺さんの酷い夢

ハナサカじじいとかいう童話があったよな、とふと仕事中に考えていて、枯れ木に花を咲かせるという行為について少し不安を感じた。枯れ木は枯れるべき環境にあったから枯れて然るべくして枯れていったわけでそれを無理矢理に咲けと不思議な灰を投げつけると…