2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

練習するのは三男坊の腰使い

この世の終わりのギターの音色がしていた。ぶびびびびび。ぶび。ぶぶぶび。カッコいいそのギターフレーズは下半身の大切な場所からしていた。神聖ともいえる場所からする至高の音が脳に毒素を注入する。集まれ。そして騒げ。火炎瓶を投じよ。炸裂するギター…

信夫

献血と選挙だけは死んでも行かないと決めている。拳銃を突きつけられて羽賀サイズのビックコックでケツの穴を掘ると脅された場合は行く。ケツだけは死守だ。重たい物とか持てなくなった時点でおれの人生は終わりだ。笑って頼朝。観九シーも嫌だったけど墜ッ…

Rainmaker (邦訳)

さて…阿呆か…どうも あんたさんがやらないといかんのが空に向かってお祈りすることですな あんたさんは奴(きゃつ)の顔をみることになるやもしれんね 黒雲だの精神世界の静謐だのの先、或いはその合間で 奴が捨てられたように十月の枯葉の上で眠るのをよく…

空想における饗応 断頭台手を繋いで

腕はもう冷んやりしている 貴方には城があったが この世界には安息の場所はなかった 何処にでも牛丼屋の仕込みの臭いがするから 絶倫妖精建築群 呪われたい 王はときどき 飛びたいと言った 城で最も高い塔の鍵をもらい 天空まで駆け上がろうとして 憲兵に抑…

死病と凶器と

深夜の長崎ちゃんぽんで、麺を手繰り寄せていたら、幼児が叫び、わたくしの手の先の箸が止まりました。幼児は五歳ぐらいの女の子で、幼児というよりは女児でした。それぐらい覚醒したエヴァンゲリオンみたいな声を出すのです。しばらくぎょぎょぎょぎょと叫…

狗と書かれたマグカップ

さて、世界は君にとって有益か、とメメクラゲに問いかけて十年と十日。私は自分に青春が無かったとはいうまい。言葉に埋もれて圧死しようとも。賽の河原で罵詈雑言を吐く所存、ちんけ。 今日は残業だった。肉体が幾ら疲れても、この自分の城に帰島すると、精…

秋風産業裸で鱒を釣る

弾丸をはじく身体。わたしはそういうものになりたい。肉体を改造したわたしは精神の脆さに危うさを感じるのだ。眼鏡の片方のレンズが割れてしまったような肥大した自己を持て余す。 ぐつぐつ煮立ったこの身体。四国と九州を合わせたぐらいの憎悪がわたしを包…

肉食女子は野菜も一緒に食べてね

昨日、普段行かないスーパーに行ってボケッと買い物したら、二千円を超えて支払いを要求され驚いた。ヒバゴンみたいな店員さんに指フェラでもしてもらったっけマッハの速さで、とか思ってレシートを確認したら、黒毛和牛の脛肉が千と三百円だった。高いなァ…

脳内ヵ丘

全くもって、参った。今日が生きれないと思った。橋の上から見る藍色宣言。桃色革命。下駄もなしに鰻の海を渡れないと誰かのメモ帳に書かれていた。ぼくは全般的に幸福である。身体は強健で、ちんこは硬く、指は五本揃っていて、しかも誰よりも器用に動く。…

優しく微笑んで泥棒

本屋さんに行きました。コヨーテだったかな。変な雑誌があって、それに、柴田元幸の翻訳したヘミングウェイの『清潔で、とても明るいところ』が載っていたので、眩暈を起こしつつ、パラパラ捲ってみた。高見浩翻訳版を愛読している身としては堪える内容だっ…

ラーメンにつき処女

好き合っていると勝手に思い込んで、深夜過呼吸を起こしてベットから滑落し、ヴァイブスだしまくり状態にさせられている対象であるA子は短い人生の中で一度もラーメン屋のラーメンを食したことがないと言う。サッポロ一番みそらーめんもスーパーマーケットで…

カフェ・マッドネス(廃墟)

野球観戦中にやっぱり観戦してしまうのが、周囲数メートル範囲内の席の人間模様です。これが野球よりもちょっと面白いので、1,500円も払ったのが、野球選手なのか、それとも狂人小屋の猿芝居なのか、ホトホト分からないわけです。先ず、目についたのが…

神宮観戦記

大まかに言えば二年ぶり程になる阪神戦を神宮球場で観て来た。休日が重なったのと、前からずっと行こうと思っていたんで出掛けたんだが、これが正解だった。安藤が先発だったし、復帰した矢野を見ることができた。驚くべきことに、ケンタッキーフライドチキ…

海の底か空の上か自動販売機の中

耐え難い油の臭気が店内を湿らせている。 人の会話が人の会話の楽譜の上に重ねられていく。 際限の無い音の洪水の中で泳ごうとしてはいけない。 ゆっくりと目を閉じて耳を塞ぎ、 像を瞼の裏側に投影させる…例えば昨日観た景色…C台駅。 夕刻、利用客は疎らで…

鉱泉冷泉シンビジウムギムナジウム

食事に使う中国料理屋は二つある。ひとつは四川料理。もうひとつが台湾料理。四川の方には随分と突っ込んでいるというか、突っ込まれているというか、ちょっとした女給さんとのスッタモンダあり〜の、宴会部長になった折には幹事にも関わらず酒を過ごしてし…

消波ブロックに横たえて

今日、隣の部署の女と喫煙室でばったり会った。一昨日、ちょっとした用事の時にその女に親切にしてやったから、へんに慣れ慣れしい態度でライター貸してください、と来る。俺はマッチを擦って煙草の先端に火を押し付けた。鈴木は笑顔になった。しばらく鈴木…

悪いキノコと虎バサミ

生きていると大概は凄いことが起きる。物凄く凄いことだ。とんでもなくとんでもないことだ。蟻が巨大化していて新宿よりも大きな町を作ったりすることとかな?って思った君は毒だ。解毒作用のある洞窟で五十年暮らしなさい。解毒できんかもしれんけどね。今…

Always no kind of love and never was no never 【白妙】

家を出てすぐの藪で大きな女郎蜘蛛が美しい巣と美しい模様を作って見せてくれた。僕は何度も振り向きながら彼女のうっとりするぐらいの媚態に酔う。バイクを停めて、空に流れる雲を無心に見つめる。そうだよ。僕は弱い男なんだ。 鹿害が殆ど無い森は鬱蒼とし…

天上の愛と俗世の餃子

全くもって、こ汚い中華料理屋ってのは、変に旨いのはなぜなのか。雰囲気勝ちに惑わされるほど、若いわけではないから、掃除の才能と、料理の才能というのは両立しないのではないか、と身勝手なことを考えた。手前味噌で悪いのだが、わたくしは掃除というの…

イメージアンドティッシュ

体力の無い女とモーテルに入るといつも哀しい気持ちになって百円玉をテレビの横の料金箱に放り込む。モザイクの入った裸の大蛇が巨大な毒蜘蛛に絡まっている映像が部屋を充たす。女は胸の上に十字架を作って眠っている。暢気なものである。冷蔵庫からビール…

キャットアンドフィッシュ

猫はなぜ魚を食べるのか。僕には昔からの疑問であった。野山に暮らしていた頃は、鼠や巨大バッタとかがメインディッシュであったわけでしょ。人間と一緒に暮らすようになって、その美味に気付き、爾来、猫は……うーん、よく分からない。魚を食べる猫は目に涙…

法ピンスポッティング

仕事場でちょっと息抜きしておったら、テレビ画像に法子さんが出てて、トランス状態だった。法子さんみたいな細面であの踊りは正直どうかなと、凡夫まるだしの意見ごめんなさい。法子さんは素敵ではない。トランス状態の法子さんも、法子さん語を多用してい…

西川美和と佐藤亜紀

女性の価値感は乱暴な言い方をすると、美醜損得だけということになる。映画監督で作家で美人の西川美和氏が世間に受けが良いのも総ては彼女自身が綺麗な顔立ちをしているからと、言ってしまうことができる。西川美和氏の撮った『ゆれる』という映画を数年前…

新種の南無阿弥陀仏

ヱヴァンゲリヲン爬を観て以来、後進を育てることの大事さを痛感した。会社の若い子も一から十まで教えてあげないと何もできない実状を鑑みて、本当に今の二十歳前後の若人は知的障害者並に知能が退化していることを告発したい。知的障害者は羊のように優し…

帰ってきたハレノヒニカマクラニテンゲリヲン

夕立がありました。僕は傘をさしていましたが、傘をさすのが下手なので右側ばかりが濡れてしまいました。南ちゃんを相合傘したわけでもないのにね。ヒト笑い。夕立なのに、あの、なんていうか、傘もささずにダダ濡れのダダイズム丸出しで歩いている人たちっ…

厭らしい五十女の辻褄の合わなさ具合

都市に生きていて信じあって生きていくのは無理だ。エスカレーターを左に右にずれて片側の頑張り屋さんたちがオーエスオーエスと唸り声を上げながら昇降関係なしにそして情感なしに元気にアンヨという具合が耐えられない場合で、場面で、何を連想しますか?…

Sad & Beautiful World (邦訳)

時折、僕は悲嘆に沈み込んでしまうねん 時折、君は僕を気狂いみたいにすんねん これぞ哀しくも美しき世界ちゅうやつや これぞ哀しくも美しき世界ちゅうやつや 時折、僕は逝きたくないな思うねん 時折、僕はあかんと言えんようなる これぞ社会不適合者の地獄…

シオカラトンボと奇怪なモルタルアパート

荒廃した景色。まあ例えばウラジオストック港に捨てられている廃船の群れとか、北アメリカの貧乏な白人層の生活するボロボロのキャンピングカーとか、そういうのをいつもじゃないけど無性に観たいって瞬間が訪れることってありませんか?小便臭が普通にする…

三毛猫と雨とビフテキセット

昨日の夜。結構本降りの雨が道路を叩いていたんだけど。人が通るとパッと光るサーチライトが反応して、真っ暗闇を照らせば八百屋の猫の三毛美さんが躍り出て、雨にも負けず、出し抜けに花の匂いを嗅いでいた。自分の常識なんてものはいつも屑鉄同然に錆付い…

良いエネルギーが充満すると地球は木っ端微塵になります

二十歳の頃。僕には尊敬している小人症のおじさんがいた。狂った八百屋の矢尾さんとパン屋の僕とミゼット係長はいつも喫煙所で何が面白いのか本人たちも分からないまま、いっつも笑顔だった。僕の彼女が巫女だと言えば大爆笑。矢尾さんが朝一番で犬の糞を踏…