2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

都市部暗光と森にくべられた惨禍

一彼女の肉體が私の真横にあってそれがぐいぐいと重く圧し掛かった。私は笑いながらそれを押し退けようとした。彼女は河鹿のように美しい肉體を神様と呼ばれるとあるダークな存在から頂戴しており、私はその御裾分けに預かる身というわけだ。雑誌を読んでい…

太陽まで掘った土竜がハリウッド女優になるまで

畳の目を数えてました 鬼塚ちひろ わたくしは曹操がかつて出した才能があればどんな人間であろうと用いる、というマニフェストには断固反対の意を唱える者である。先ず、才能がある、という状態とは何ですか。まあプロ野球とかで例えれば、鈴木一朗とかのこ…

戦争反対の反対なのだ

煙草増税が迫っている。やだ。参ったね。僕の吸ってる銘柄はかなりマニアックなんだけどさ。マニアってことで増税を赦して呉れないだろうか。無理だろうな。寧ろマニアは腐乱死体の汁でも吸ってろとイワンばかりではないか。よし、僕を怒らせたようだな、君…

good-bye NAKIBESOM

今日は休日であったので、一日中寝ていた。一日中といっても流石に昼過ぎに起きてしまったので、近所の雷光飯店の量だけはたっぷりある定食を食べた。常連仲間の沢渡さんが今日もいたが、フィリピーナの嫁が一緒にいたので話し掛けづらかった。薄いコーヒー…

ビデオダビング店/慶雲閣轟沈

結婚生活で失ったのは音楽だ、と佐藤亜紀先生は書いておられた。これは僕も同じである。音楽は音楽でも僕が駄目なのは日本語の音楽である。つたない詞が空間に射出されると僕の睾丸が無意味に膨れてくるのだ。駄目な日本語の歌と観葉植物。これが部屋にある…

マカロン・バンビ・それから

聴くところによりますと、人間の祖先は猿公だったそうですね。本当に吃驚します。人間の先祖は干し柿だとばかり思っていたものですから、軒先のほら、あのしわしわの、干し柿さん。干し柿さんがむくむく水っぽくなって大きくなってやがては成人式で暴れて市…

カスケーダー

貧乏極まって身代を潰してまで古書を買っているばやいではないと気付き、先月から近所の図書館を利用している。老舗の古書店の整然とした棚と違って、図書館の棚はとにかく胡散臭いことこの上なく、そこに並ぶ本を見つめる度に溜息が出てしまう。同じ本であ…

縛り首の美学を市井に広めることの無意味

市原隼人という俳優をご存知だろうか。近年は不良生徒役や実生活での暴力的な運転などを経てマッチョな、そう、実にタフな、男というレッテルを貼られた期待の星である。ヤクザ一歩手前といったキャラクターで売り込むのが如何に間違った行為であるのかはか…