小田原のウメ子と横浜の野口

身売りをするべきなのはヤクルトであって横浜ではない。ヤクルトファンは薄情だということは神宮観戦しかしない僕には痛いぐらいに分かっている。慎也さんに対してまで罵詈雑言を浴びせかける東京人は、どうせ北関東とか南東北とかから流れてきた流浪の民の末裔なんでしょ。おのぼりさんは、里にかえって山の維持に努めて欲しいものである。山は今死に掛かっている。竹薮とか壊滅的にダメージを受けている。木の種類を少なくした先祖のせいなのだが、先祖だって、まさか子孫が東京に働きに出てくだらないことを毎日続け、挙句、慎也さんにまで罵詈雑言を浴びせかけるようなバカに成り下がるとは想像しなかったと思う。野山に暮らし、求めるものは少なく、森の中の象のごとくに人生を生きていくことができれば、君らは少なくとも、孤独感につまされて、言葉の刃物を振り回さないようになったのかもしれない。横浜ファンとロッテファンは野球界にとっては必要だと思う。鳴り物が中止された午後十時きっかりに村田修一が打った本塁打とファンの掛け声の美しさを僕は忘れることができない。あれからもう四年経った。ベイスターズは瀕死だ。動脈硬化を起こしている。死に掛かった組織は自ら崩壊することを促進させるものだ。今年もし、ベイスターズが連戦連勝し、クライマックスに奇跡的に出場したりしたら、どうなりましたか。日本ハム対巨人軍の試合を観たい人間が日本に何パーセント居るというのか。何か観たことねえか。そしてもしどっちが勝ったとしたって、何も起きないよね。奇跡が起きないと、観客の脳内は保守化され、気力が失われ、奥さんとのセックスも減り、子孫が減り、結果、どうなりますか。米国の属国になってしまいますよ。笑。そうだ。死に掛かっているのは山の自然ばかりじゃない。我々自身が死に掛かっているのだ。我々全員が埋葬され掛かっているのだ。土がパッパパッパと頭から掛かっているのも気付かずに、何を今更、巨人軍のオレンジ色のタオルを振り回すというのか。相手が居るからセックスできるものだ。そして相手が手強い方がセックスの達成感や絶頂感が増す。広島が少し勝てるようになったのは若手の起用が成功したからであるが、この若手というのが曲者だ。横浜ベイスターズは内川を放出し阪神の上園と久保田を獲得し、村田を放出しホークスの和田か杉内を獲得することを目指した方がいい。野球は完全に守備からだ。後は我らが野口の出番である。彼は確かにパスボールが増えたし、盗塁も刺せない。しかしそれを有り余るほど凌駕する投手リード力がある。阪神が今年クライマックスにさえ出られなかったのが野口を放出したことだと誰も認めようとしない。裏正捕手が野口だったことを誰も認めない。しかし、現場は分かってるはずだ。ナアナアの風潮になびき易い人間社会において、誰が仕事をこなしているのか。野球選手の殆どがマトモではない。そりゃそうである。彼等の人生の大半は野球の練習に明け暮れてきた。頭が悪い人間が監督になれば、負ける。野球は頭脳戦だ。戦略と戦術の違いも分からない人間が球団の舵取りをすれば、負ける。では逆に、組織野球を分かっている人間が球団の中枢に送り込めれば、劇的に、勝てるようになるのか。それは分からない。勝負は時の運だから。でも少なくとも横浜は瀕死の山よりは瀕死じゃない。シーレックスのデータを洗い直してみて欲しい。どう?野口は四割近くも打ってる。他の選手で言えば、野中、下窪、高森、梶谷あたりが気になった。まだまだいける。打者に金を注ぎ込まないで、とにかく、先ずは投手だ。栄養費などとけち臭いことは言わずに、若い奴を雇えばいいと思う。小田原の象は死んだけど、のぐっさんは元気だ。横浜ベイスターズよ、我々の動脈硬化を防いでくれ!